研究紹介
材料の同位体組成を制御した同位体制御材料は、従来にはない全く新しい機能や性能を有する新素材として、原子力、医学、薬学、農学、電子工学と幅広い分野で期待されています。 レーザーを利用した同位体分離プロセスは原理的に分離の選択制が大きく、高純度の同位体制御材料を大量かつ安価に創成できる可能性を有しており、今後ますます重要となる技術です。 |
レーザ光をレンズで集光し物質に照射することでプラズマが生成されます。このプラズマからの発光を分析することにより物質に含まれる元素を特定できます。 この手法を用いると、物質をリアルタイムで微量分析が可能になります。 また応用例として、有害物質の検出を迅速に行うことが可能です。 現在では、水中でのダブルパルスを用いた実験を行っています。 |
・核融合炉用ドライバーのレーザー開発研究 レーザー核融合炉を実現するためには、高出力に加え、高効率・高繰り返しが可能なドライバーが必要である。半導体レーザー励起固体レーザー(DPSSL)はその有力な候補である。Nd:ガラスをレーザー媒質に用いたドライバーの概念設計を実施し、それをベースにスケールダウンした小型の増幅器モジュールの開発と、必要な要素技術を開発して、核融合ドライバーとしての評価研究を行っている。また、固体レーザーにおける熱効果の解析、固体レーザー材料などの新しいレーザー技術体系を構築するための研究も実施している。 レーザー核融合のレーザー技術の利用が期待される分野として宇宙太陽発電のための太陽光励起固体レーザーやレーザー推進ロケットがある。1GW発電用の太陽光励起固体レーザーの設計実現性を評価し、詳細設計およびそのための実証基礎実験を行っている。 |